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あれから3年。

かなり昔のことのようにも感じます。
震災のことを耳にしたのはモロッコの漁師町タガズートにいた朝。ホームステイ先の家の近くの商店で朝飯を買おうとしたときに地元のアフリカ人の店員に「お前、日本人か?ちょっと来い!」と言われてそいつの家まで連れて行かれてニュースを見せられました。ニュースの映像はあの大津波…言葉もわからないがとにかく波が街を飲み込んで行く映像をみて青ざめました。急いで家族に電話して、無事を確認して正直ホッとしました。東北で多くの方が亡くなられたという事実とは裏腹に…

さらには原発が危ないかもしれないと…
アフリカの西の果てで日本人一人、悪夢でも見ているような気になりました。
自然の脅威による恐怖とは違うとんでもない恐怖感を感じていました。アラビア語で度々日本のことが放映されて、フクシマという言葉だけ聞き取れて、そのことが余計に不安を煽ったことを記憶してます。

日本という狭い国土に生物が住めなくなった場所があるという現実、故郷を仕方なく離れないといけなくなった方々…
それに対して今のこの国の政治は一体何をしているんでしょうか?誰に向けて、誰のために国を運営しているのか…。心が痛まないのかと本当に思う。

311は未曾有の自然災害であったが、それだけでは済ませられないと多くの方が感じられていると思う。あれから日本は大きく変わりました。あたかも何も変わっていないような放映が日々されておりますが。

昔の人達の暮らしのように人間は自然の中で生かされているという謙虚な気持ちを少しでも持てれば、もっと日本もいい方向に進んで行くのではないかと思います。サーファーはそういった自然の美しさ、偉大さ、怖さを日々海の中で肌で感じている分、自然に対する畏敬の念が強い人が多いのかと思います。

震災で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
by masaiandifamily | 2014-03-11 22:59
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